読書の大切さ

先日、Voting dayというイベントが学校の図書館で行われた。The Ontario Library Associationにより開催される、子供たちの読書を促進させる一環のイベント。Grade1~8を4カテゴリーに別け、それぞれを対象に候補の本を提示する。もちろんその本の著者はカナダ出身限定。子供たちは本のまえがきを聞き、どの本を一番に読みたいか投票する。本の種類は、有名な小説のシリーズものからノンフィクションまで様々。内容は文化系・歴史系・自然系・サイエンス系など幅広い。自分も普通に読んでみたい本ばかり。

 

読書の意義ってとてつもない。という事に気付かされる。

読書の時間は、読み聞かせ(share reading)、個人読書(independent reading)の2種類が行われる。それとは別に授業中にも、本の題材を用いた授業が行われる。パブリックの図書館では、小学生向けの読み聞かせイベントが行われる。

あまり読書をしない自分は、読書ってめちゃくちゃ大事なんじゃないの?という事に気付かされる。

読書そのものの良さもあるし、教育上のツールとして生かされる読書の良さもある。

 

 

本そのものの良さって何だろう。(紙媒体か電子媒体かは別にして)

ただの文字情報の羅列ではない。そこには誰かが伝えたい知識と知恵が物語とともに詰まっている。人は文字を起こして、何かに書き留めて、言語の新たな伝達手段として本を造り出した。紙とペンを使って本を作ることで、自分の言いたいことを人にシェアしやすくなった。本て人の知恵なんだ。著者から学べる事がそこには詰まっているんだ。

 

読書で向上する能力って何だろう。

・集中力

本の内容に夢中になることは、確実に人の集中力を向上させる。

・理解力・説明力

「本を読み終わったときにどれくらい簡潔に内容を要約できるか。」これが理解力と説明力を測る方法ではないか。ただの暗記とはまっったく別物。内容を頭の中でストーリー化させ、自分なりにかみ砕き、物事を「理解する」。

・物語力

記憶を頼りにするのではなく、学んだことをアウトプットをする。その際に自分の知識と組み合わせて自分の意見として主張する。これが物語力なのかなと。

 

 

授業における読み聞かせの良さって何だろう。

 本の内容を、目からではなく耳から取り入れる。読み上げる人のニュアンスがそこに含まれ、一つのストーリーを全員でシェアする。

・注意力・傾聴力

集中力よりも、傾聴力のほうがしっくりくる。人の話を聞くし、相手を理解しようとすることが求められる。

・想像力

一回限りしか入ってこない情報を、いかに整理して頭の中でストーリーにしていけるか。

・授業で取り入れたいトピックのシェア+理解度の深さ

 授業的な観点から言えば、扱いたいトピックを全員でシェアできるだけでなく、自分で理解することが求められる分、生徒の理解度アップが期待できる。